2008年2月26日に理化学研究所播磨研究所にて「SPring-8 GPCRシンポジウム」を開催致しました。
2007年、SPring-8は供用開始10周年を迎えると共に、SPring-8を使って世界で初めて構造を決定したGPCR「ウシ・ロドプシン」 の論文引用が2000回を超える記念すべき年となりました。また2007年は、ヒト由来β2アドレナリン受容体、ロイコトリエンC4合成酵素、5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質など、医薬ターゲットである膜タンパク質の構造が次々と解明される飛躍の年ともなりました。国内外で膜タンパク質の構造解析とその応用への期待が高まる中、これからの10年を展望するシンポジウムです。(使用言語:英語)
GPCRは最も重要な創薬ターゲットの1つとして考えられていますが、研究対象としてまだまだ不明点が多く、これからの研究の進展への期待が大きい分野です。
シンポジウム当日は、この分野の第一線で活躍する国内外の研究者がプレゼンテーションを行いました。97名という非常に多くの方々にご出席いただいたことからも、GPCR研究への注目の高さが伺い知れ、盛況のうちに終了することができました。