放射光の性質と発生 - 第3世代の大型放射光施設


放射光の性質と発生 - 第3世代の大型放射光施設

放射光を発生させるためには、電子ビームを発生させ光速近くまで加速するための加速器(入射系加速器)と、その電子ビームを円形の軌道に留めておくための加速器(蓄積リング)が必要です。
第3世代と呼ばれる放射光施設は、専用の加速器にアンジュレータ主体の挿入光源を多数設置できるように設計された施設のことで、特に大型放射光施設と呼ばれるものには、世界にSPring-8、APS、ESRFの3つがあります。
(第1世代は、放射光の専用施設ではなく、素粒子物理学研究用として建設された加速器により、放射光利用を行った時代のもの、第2世代は、放射光専用施設であるが、偏向磁石からの放射光利用が主力となっている。)
ESRF
APS
SPring-8


施設名称 ESRF
European Synchrotron
Radiation Facility
APS
Advanced Photon Source
SPring-8
設置者
設置場所
ヨーロッパ16カ国
グルノーブル(仏)
米国エネルギー省
アルゴンヌ(米)
原研・理研
播磨科学公園都市
エネルギー
ビームライン
周長
6(GeV)
56本
844m
7(GeV)
68本
1104m
8(GeV)
62本
1436m
年次計画
準備建設利用
1986〜1987
1988〜1994
1994〜
1986〜1988
1989〜1994
1996〜
1987〜1989
1991〜1997
1997〜