構造ゲノム科学から創薬研究へ


構造ゲノム科学から創薬研究へ

わたしたちが利用している医薬品の多くはタンパク質に作用し、そのはたらきを抑えたり、強めたり、調節したりすることにより、病気を治そうとします。 薬の分子とこのターゲット・タンパク質との相互作用は、よく鍵と鍵穴に例えられるように、それらの作用のしかたはそれぞれのかたちに大きく依存しています。 タンパク質の基本構造は、自然界にあるタンパク質全体の数よりかなり少ないと考えられており、現在、この基本構造のうち1/3ほどが解明されていると思われています。 より多くのタンパク質の基本構造を明らかにすることは、こうしたターゲット・タンパク質の構造を予想することがやさしくなり、薬をデザインするための基礎情報を提供することになります。