タンパク質とは?


タンパク質とは?

タンパク質は、生物の基本ユニットである20種類からなるアミノ酸が遺伝子情報に従ってペプチド結合により鎖状につながってできた生体高分子です。20種類のアミノ酸がどのような順序で幾つつながるかによってタンパク質の性質が決まり、さまざまなはたらきをすることができます。この順序と数(配列)の情報は遺伝子に書き込まれていますが、正しくタンパク質が働くためには、翻訳機械(リボゾーム)でポリペプチド鎖(長いペプチド鎖)として翻訳後、この鎖が空間的に一定のかたちに折りたたまれ、3次元的な広がりを持つ決められた立体構造をもってはじめて機能を発揮できます。

タンパク質のかたちは、4つの階層構造で考えることができます。遺伝子情報から決まるアミノ酸配列のレベル(一次構造),アミノ酸の連なったペプチドが作るα−ヘリックスやβ−シートなどの特徴的な構造のレベル(二次構造),α−ヘリックスや、β−シートの二次構造の配向をふくめてタンパク質を作っているポリペプチド鎖1本が空間的に作るかたちのレベル(三次構造)があります。また、タンパク質によっては、複数のポリペプチド鎖が集まってできるより大きなレベルの構築構造(四次構造)を形成するものもあります。