組織図


スピン秩序研究チーム

有馬 孝尚(理博)
チームリーダー
物質の中の電子は、マイナスの電気を持つ粒子ですが、実は電気を持つだけではなく、大変小さな磁石でもあります。これが電子の持つスピンです。物質中には電子がたくさんありますが、ある向きを向いたスピンが多くなることによって物質自体が磁石になることは以前から知られていました。最近では、このような自明な現象以外にも、スピンが特殊な並び方をした場合に、物質中のプラスの電気とマイナスの電気に偏りが生じたり(強誘電性)、物質の表と裏の色が変化したりすることが明らかになりつつあります。本研究チームは、スピン配列に起因すると予測される機能を持つ物質に対して、原子の間隔程度の波長を持つ電磁波であるX線を使いスピン配列を調べることで、物質の機能とスピン配列の関係を解き明かし、さらなる物質開拓に有益な情報を与えます。



前のページに戻る