嶋田睦氏(研究技術開発室)による講演

細胞運動、エンドサイトーシス等の現象は、細胞骨格の再編成や細胞膜の変形を 伴うダイナミックな現象であり、その制御には多くのタンパク質が関与してい る。EFC/F-BARドメインは最近同定された新規の生体膜変形モジュールであり、 EFCドメインを含むタンパク質群はこれらの生命現象に関与することが報告され ている。EFCドメインは、既知の生体膜変形モジュールであるBARドメインと一次 構造上の相同性があることが知られていたが、EFCドメインにより誘起される膜 構造はBARドメインにより誘起されるものと異なっており、その立体構造や生体 膜変形メカニズム、また生体内機能に関しては不明な点が多かった。今回、X線 結晶構造解析によりその立体構造を決定し、生化学的手法、細胞生物学的手法、 電子顕微鏡観察等と組み合わせることにより、EFCドメインによる生体膜変形メ カニズムと、そのエンドサイトーシスにおける役割を解明したので紹介したい。

日時 2007年5月31日(木)14:00〜 (終了しております。)
場所 構造棟セミナーA・B室
演者 嶋田 睦(研究技術開発室)
演題 EFC/F-BARドメインの構造機能解析-エンドサイトーシスにおける生体膜陥入機構-

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