HTPF 機能解析研究チーム(瀧尾グループ)の講演
真空中での荷電粒子の挙動からその質量を正確に求められる質量分析は19世紀末に始まったが、長い間不揮発性の生体分子の測定には用いることが出来なかった。
その間、幾多の生体分子のイオン化法が試みられたが広く一般化するには至らなかった。1990年代に入ってソフトなイオン化法としてMALDIとESIが導入され一挙に生体分子の解析手段として広まった。
御存知のようにこれら二つのイオン化法は2002年のノーベル化学賞を受賞した。いまや質量分析は自然科学研究のあらゆる面でなくてはならないものとなり、装置や測定法は多岐にわたっている。播磨理研に導入されている
質量分析装置を皆さんに有効に利用していただくため、フォーラムでは前半(瀧尾)で質量分析の背景、原理、装置、応用などについてタンパク質などの生体分子を中心として簡単に紹介し、後半(中村)で実際の研究例 を紹介する。
実際の研究例として...。
マススペクトロメトリーは最近の高感度化、高性能化とデータベースの整備に伴って、タンパク質などの高分子量化合物にも用いられるようになり、現在ではその微量分析法の1つとして用いられています。今回は、実際にマススペクトロメトリーを使った実験例として、マススペクトロメトリーを使って、ビオチン化したタンパク質のビオチン化部位の特定、及び7残基のシステインを含むペプチドから、SS結合していないシステイン部位を特定した実験をご紹介したいと思います。
日時 |
2004年11月18日(木)16:00〜
(終了しております。) |
場所 |
構造棟大セミナー室 |
演者 |
瀧尾 擴士、中村 光裕 (城生体金属科学研究室・HTPF) |
演題 |
質量分析と生体分子の解析への応用
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連絡先 |
RMF世話人まで(城生体金属科学研:菊地 PHS3360)
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