城生体金属科学研究室の講演

生体金属科学研究室では、活性中心に金属イオンを持つ金属たんぱく質、特に鉄イオンを含むヘムたんぱく質を研究対象の1つとしている。ヘムたんぱく質においては、ヘムに含まれる鉄イオンの性質を利用し、酸素分子の活性化など、アミノ酸 だけでは成し遂げられない化学反応を引き起こす。この反応メカニズムを解明するに当たって、立体構造を明らかにすることが重要であることは言うまでもないが、立体構造情報のみで反応機構を解明することは容易ではない。そこで、立体構造とあ わせ、各種の分光学的な手法を組み合わせることで、詳細な反応機構を解明することが重要となってくる。
今回は、当研究室で立体構造を明らかにすることができた新規ヘムたんぱく質、サイトグロビンに関して、その立体構造および分光学的研究を組み合わせることでわかってきた、それらの反応機構に関して議論したい。

日時 2004年10月21日(木)16:00 〜 (終了しております。)
場所 構造棟大セミナー室
演者 城生体金属科学研究室 (牧野、澤井)
演題 ヘムたんぱく質の反応機構解明に向けて 〜結晶構造および分光学的研究の組み合わせ〜

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