城谷圭朗氏(ルードビッヒマキシミリアン大学)による講演

今回は、城谷先生(ルードビッヒマキシミリアン大学、アドルフブーテンアント研究所、ドイツ)が来所されるのを機会に講演をお願いしました。

ガンマセクレターゼはアルツハイマー病脳で蓄積するアミロイドベータ蛋白をその前駆体の膜貫通部位から切り出す酵素(プロテアーゼ)である。 そしてプレセニリン蛋白内の2つのアスパラギン酸残基が酵素活性部位を構成するが、古典的なアスパラギン酸型プロテアーゼとは異なり、ニカストリン、APH-1、PEN-2をあわせた4つの膜蛋白質で構成される。 プレセニリン以外の機能は不明であるが、発症機序解明や新たな創薬開発には個々の構造や機能を明らかにすることが必要である。 4つの蛋白の発現制御や構造などとてもユニークであるがその中でも今回は、酵素活性獲得に伴うニカストリンの構造変化と6種類のガンマセクレターゼの同定についての研究を紹介し、詳細な構造的解析の必要性についても議論したい。

日時 2004年9月17日(金)15:00 〜 (終了しております。)
場所 構造棟大セミナー室
演者 城谷圭朗 (ルードビッヒマキシミリアン大学、アドルフブーテンアント研究所、生化学部門、アルツハイマー病パーキンソン病研究室)
演題 アルツハイマー病ガンマセクレターゼ構成因子の機能的構造的解析 −特異な膜内切断−
連絡先 RMF世話人まで(城生体金属科学研:菊地 PHS3360)

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