新物質現象の観測には、新しい測定手法と装置開発が重要です。物質系放射光利 用システム開発ユニットでは、
主に物質科学を対象とした研究において、高感度、 高精度で観測できる放射光硬X線ビームライン装置性能の維持に加え、
空間、時間、運動量、エネルギー、偏光など、光のもつ自由度を極限的に絞り込んで物質 科学研究に応用する技術および
手法を開発し、その系統的な整備を進め ています。なかでも、物質のダイナミックな構造変化に焦点を当てた研究を推進
しています。大型放射光施設SPring-8内で担当する放射光ビームラインは、27m長アンジュレーターを光源とする硬X線
ビームラインBL19LXUです。また、X線自由電子レーザー利用研究にも貢献しています。